メープルシロップのある暮らし(カナダ): ●メープルシロップの基本
今日は、クイズからスタートしてみます。
今、メープルシロップを買おうと、ぼんやりと眺めています。どれがいいのかなぁ〜。最近よく使うし〜。少し大きめの方が、量的にもお得そうだから、次の2つにしぼってみました。
@ 価格2000円(グレード・No.1ミディアム)・内容量(500ml)
A 価格1500円(グレード・No.1ミディアム)・内容量(500g)
う〜ん?メープルシロップの質を表すグレードも「ミディアム」で同じだし・・・。やっぱりAの方がお得かなぁ?さて、「量的」ということだけで比較すると、お得なのはどちらでしょう?
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そのヒントが上の写真にあります。メープルシロップを水の入った瓶に入れて見ると、水の中をただようことなく、一気に底まで沈んでいきます。つまり、メープルシロップは、水よりも重たい液体なのです。
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、@の500ml(ミリリットル)とAの500g(グラム)のメープルシロップでは、量(容積)的な違いがあります。つまり、このままでは、同じ単位量あたりの値段にそろえて、比較することができないのです。
では、「500gのメープルシロップは、何mlにあたるのか?」
これは「メープルシロップの比重はどのぐらい?」という質問に置き換えられるかと思います。
しかし、メープルシロップの比重は、メープルシロップの糖度やグレード、比重を調べる時の温度の変化によって、比重の数値も少しずつ変化しています。
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メープルシロップの内容量を(g)グラム数で表示する時に、どの時点の比重を数値として採用するのか、基準になるような数値が、カナダで存在するのか?今のところ見つけることができませんでした。
カナダでは、カナダ産のメープルシロップの内容量を、ラベルに表示する時には、(ml,L)を使うように・・・。との政府機関からのガイダンスがあるので、これまで見たところ、すべて(ml L)で表示されています。
アメリカでも、アメリカ産のメープルシロップのラベルの表示は、容積を表す単位(gallon,quart,pint,fl oz)が、主に使われています。
カナダもアメリカでも、容積の単位でのラベル表示が、統一されているので、重さを表すための比重の基準値を、設定する必要がないのかもしれません。
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日本のメープルシロップのラベル表示では、上のクイズのように、内容量を表す時に、重さの単位g(グラム)と、容積の単位ml(ミリリットル)が混在しているのが現状です。(2006年3月)
さて、クイズの答えですが、@とAは、量(容積)あたりの値段は、ほぼ同じ値段に落ち着いていきます。
@の方→100mlあたり400円
【計算2000÷500=4, 4×100=400】
Aの方→仮にA社が採用していた比重「1.33」を参考値にして計算してみると、Aの内容量は約375mlになります。→100mlあたり約400円
【計算500÷1.33≒約375, 1500÷375≒約4, 4×100≒約400】
う〜ん。ちょっと難しい。でもこういうところって、買い物する時、なんとなく気にかけているところだと思うのですが・・・。日本でもこれからは、メープルシロップの内容量の表示は、容積の単位ml(ミリリットル)で統一されていくと、わかりやすくていいなぁ。と思います。
●クイズで利用した、メープルシロップの値段は、「g」と「ml」表示の違いをわかりやすく説明するために、ある一例として、架空の値段を設定していますのでご了承ください。
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